Kindle Unlimitedは、月額980円(税込)で数百万冊以上のKindle本が“読み放題”になるAmazonのサブスクリプションサービスです。
ビジネス書から自己啓発書、雑誌、漫画、小説など多彩なジャンルに対応しており、読書好きや学び好きにとっては魅力的に映るサービスでしょう。
しかし、私は実際に4年間以上Kindle Unlimitedを利用してみた結果、「おすすめできる人・できない人」が分かれるサービスであると感じています。
この記事では、「Kindle Unlimitedをおすすめしない人」に焦点を当てつつ、なぜそう言えるのかを私の体験談も交えながら詳しく解説していきます。
実際に申し込むかどうか迷っている方、あるいは一度退会して再度検討中の方の参考になれば幸いです。
- 1. この記事のはどんな人におすすめ?
- 2. Kindle Unlimitedの概要
- 3. Kindle Unlimitedをおすすめしない理由
- 4. Kindle Unlimitedをおすすめしない人①
- 5. Kindle Unlimitedをおすすめしない人②
- 6. Kindle Unlimitedをおすすめしない人③
- 7. Kindle Unlimitedをおすすめする人
- 8. まとめ
- 9. 今後の行動ステップ
1. この記事のはどんな人におすすめ?
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読書があまり習慣化しておらず、Kindle Unlimitedのサブスク利用が本当にお得か不安な人
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Kindle Unlimitedの費用対効果を最大化したいと考えている人
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ビジネスや子育ての合間の限られた時間で効率的に情報収集をしたい人
2. Kindle Unlimitedの概要
まずはKindle Unlimitedのサービスを簡潔に整理しておきます。
- 月額980円(税込)の読み放題サブスク
Kindle本の対象作品が“好きなだけ”読めるのが基本コンセプトです。Amazonアカウントがあれば簡単に申し込みができ、初回登録時には30日間の無料体験が用意されていることが多いです。 -
豊富なジャンル
ビジネス書、投資・資産形成関連書、自己啓発書、雑誌、漫画、小説、実用書、料理レシピなど、さまざまなジャンルに対応しています。特に雑誌は数十種類以上が対象になっており、紙の雑誌を買うよりも手軽に読める点が魅力と言えるでしょう。 -
ダウンロード可能
Kindle Unlimited対象作品は、Kindle端末やスマホ・タブレット用のKindleアプリ、PCのブラウザからアクセスできます。ダウンロードしてオフラインで読むことも可能なので、通勤・通学のスキマ時間を活用しやすいです。 -
対象作品の入れ替わり
全てのKindle本が読み放題というわけではなく、Kindle Unlimited対象作品は定期的に入れ替わる仕組みになっています。ある時期には読めていた本が、数ヶ月後には対象外になっていることもあります。 -
同時利用できる冊数に制限あり
Kindle Unlimitedで同時に利用できるのは20冊までです。21冊目を読みたい場合は、すでにダウンロードしている本のいずれかを“返却”する必要があります。ただし、返却すれば新たに別の本をダウンロードできるので、20冊を超えなければ基本的に制約を感じることは少ないでしょう。
こうした基本情報を押さえた上で、本当に利用する価値があるかどうかを見極める必要があります。
次のセクションでは、Kindle Unlimitedを実際4年間以上使ってみて感じた「おすすめしない理由」を具体的にお話しします。
3. Kindle Unlimitedをおすすめしない理由
3-1. 読みたい本の取り扱いがない可能性がある
Kindle Unlimitedはたしかに多種多様な電子書籍をそろえていますが、“読める本の数”と“読みたい本があるかどうか”は別問題です。以下のようなケースがあります。
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特定の有名新刊やベストセラーは対象外
最新刊や発売直後の人気書籍は、Kindle Unlimitedに含まれないことが少なくありません。たとえば、投資関連のベストセラー書籍や話題のビジネス書は、しばらく(あるいは永遠に)読み放題の対象にならないこともあります。 -
出版社の方針
大手出版社によってはKindle Unlimitedへの作品提供に消極的なところもあります。個人出版(Kindle Direct Publishing)や中小出版社の作品は比較的多い印象ですが、読みたい作品が特定の出版社からしか出ていない場合は、まずチェックが必要です。 -
ジャンルによる偏り
ビジネス書やライトノベル、漫画など、充実しているジャンルもあれば特定ジャンルはあまりタイトル数が多くないということもあり得ます。自分が読みたいジャンルに強いかどうかを確認しないと、結果的に利用する意味が薄くなるでしょう。
3-2. 本を月1~2冊以上読まないともとが取れない可能性がある
Kindle Unlimitedの月額料金は980円。書籍1冊あたりの単価は、紙書籍で1,000~2,000円程度することが多いですが、電子書籍の場合は紙より安いケースもあります。
例えばビジネス書のKindle版が700~1,200円くらいで販売されていることも珍しくありません。
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1冊500円前後の電子書籍を1冊読むだけでは元が取りにくい
月に1冊しか読まないのに、読みたい本がたまたま1冊500円程度の電子書籍だった場合、普通に単品で購入した方が安上がりです。 -
月2冊程度読めば費用対効果は高まる
月2冊以上読みたい本がKindle Unlimitedの対象になっている場合は、一気にお得感が増します。例えば1冊1,000円前後のビジネス書を2冊読めば、普通に買うと2,000円前後ですが、Kindle Unlimitedなら980円で済む計算です。 -
継続的に読まないと割に合わない
「最初の1ヶ月は頑張って3冊読んだものの、その後は忙しくて0冊」という状況が続くと、月額料金の支払いが無駄になります。ある程度読書時間を確保できる人でないと、Kindle Unlimitedはおすすめしにくいです。
3-3. 解約を忘れると費用がかかり続けてしまう
サブスクリプションサービス全般に言えることですが、「契約していることを忘れていた」というリスクがあります。
特に980円は人によっては「そこまで大きくない」金額に感じるため、家計簿やクレジットカード明細をきちんと見直さないと、いつの間にか数ヶ月~半年単位で支払い続けていた……ということも起きがちです。
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自動更新がデフォルト
Kindle Unlimitedは手動で解約手続きをしない限り、自動的に更新されます。無料体験期間が過ぎれば、そのまま月額料金が発生します。ただし、Amazonから自動継続のメールが送信されるため、メールをしっかり見ていれば自動更新されていることは認識可能です。 -
損失を意識しにくい
「使わない月があったとしても、翌月は読むかもしれない」と考えがちですが、実際に読まなければ結局損です。忙しい月が続く場合などは、思い切って解約しておくのも一つの手でしょう。
4. Kindle Unlimitedをおすすめしない人①
読みたい本が明確に決まっていてKindle Unlimitedの対象外であることがわかっている人
「この本が読みたい」という明確な目当てがある場合、まずはその本がKindle Unlimitedの対象かどうかを確認しましょう。
もし対象外だと判明しているなら、Unlimitedに加入する大きなメリットが失われます。
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都度購入の方が無駄がない
読みたい本が1冊や2冊だけの場合は、対象外なら普通に個別購入するのがベターです。その後追加で気になる本がUnlimited対象になっていないか調べても遅くありません。 -
新刊や人気本をピンポイントで追いかける人
常に最新刊・話題の本を読みたい人はUnlimitedではカバーしきれない場合が多いです。特定ジャンルに強い電子書籍サービス(コミック専門の読み放題サービスなど)の方が満足度が高いケースもあります。 -
読みたい本が複数ある場合でも、一度チェックする手間は惜しまない
「ビジネス書を中心に3冊くらい買おうかな」と思っているなら、まずその3冊がUnlimited対象かどうかを検索するのがおすすめです。対象でなければ、通常購入や他の電子書籍ストアでクーポンを活用する方が安上がりになることもあります。
5. Kindle Unlimitedをおすすめしない人②
忙しすぎてスキマ時間も含めて本を読む時間が全く確保できない人
仕事や子育て、家事などで毎日忙しく、読書時間がほとんどとれない人は、Kindle Unlimitedに加入しても費用を回収できないでしょう。
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1日5分読める時間がないなら難しい
電子書籍はスマホやタブレットでどこでも読めるので、スキマ時間を使いやすいメリットはあります。しかし、その“スキマ”すら確保できないレベルで忙しい場合、月980円を出してまでサブスクを契約する意味は薄いです。 -
読書習慣がまったくない人はまずフリーのコンテンツから始める手も
もし「忙しいけど読書習慣をつけたい」という気持ちがあるなら、無料で読めるコンテンツ(試し読みや図書館の電子書籍サービスなど)を活用して読書習慣を確認してみる方法もあります。それで読める時間が確保できるようになったら、Unlimitedを検討しても遅くはありません。 -
オーディオブックの方が合う場合も
どうしても「目で読む」ことが難しいなら、オーディオブック(Audibleなど)を試した方が良いケースもあります。家事や通勤中に“ながら”で耳からインプットできるので、あえてKindle UnlimitedよりもAudibleを選ぶという選択肢です。
6. Kindle Unlimitedをおすすめしない人③
本に月980円もかけたくない人
月980円の定額料金は、読書に積極的な人にとっては「1~2冊読めば元が取れる」魅力的な価格設定かもしれません。しかし、それでも「本に980円も払うのはもったいない」「単品で買った方が気分的に楽」という人にとっては、無理に加入する必要はないでしょう。
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書籍費を極限まで削りたい人
図書館を活用すれば、実質無料で本を借りられます。読みたい本が図書館に所蔵されているなら、待ち時間が必要な場合もありますが、追加コストはかかりません。
また、無料の試し読みや電子書籍セールなどを活用すれば、ある程度安く読みたい本を入手できる可能性もあります。 -
セールやポイント還元を活用する方が安い人
AmazonではKindleストアのセールやポイント還元キャンペーンも頻繁に行われています。月に1冊か2冊買うだけであれば、セール時に買う方が安く済むケースも多々あります。月980円と比較してどちらが自分に合っているか検討しましょう。 -
雑誌や書籍をあまり買わないタイプの人
普段から本や雑誌を全く買わない人にとっては、そもそも月980円という定額制が負担に感じるかもしれません。「無料ブログやSNSで情報を得るだけで十分」というスタンスの人には、Kindle Unlimitedは合わない可能性が高いです。
7. Kindle Unlimitedをおすすめする人
ここまで「おすすめしない理由」や「おすすめしない人」を中心にお話してきましたが、逆に言えば以下のような人たちにはKindle Unlimitedは強くおすすめできます。
実際に私自身も4年間以上のうち忙しくて読まなかった月こそあるものの、それでもトータルで考えれば十分メリットを享受できたと感じています。
7-1. ビジネス書から雑誌、漫画まで色々なジャンルの本を読み、好奇心を広げたい人
Kindle Unlimitedは実に多彩なジャンルをカバーしています。新たなジャンルに挑戦しやすいのが最大の魅力です。たとえば普段ビジネス書を読まない人が気軽に手を伸ばすことで、新しい発見や知識の広がりを得られるでしょう。
7-2. これまで読書が趣味でなく、読書習慣がなかった人
毎月定額を支払っているという“損益分岐”が刺激となり、読書を続けるモチベーションになるケースがあります。読書習慣をこれから作りたい、いろいろな本を試し読みして自分に合うジャンルを探したいという方には、Kindle Unlimitedの環境はうってつけです。
7-3. 月に2冊以上本を読んでいる人
自然に月2冊以上の読書習慣がある人で、しかも読みたい本がUnlimited対象にいくつか含まれているなら、ほぼ間違いなくお得です。月2冊でも1冊あたり500円になる計算ですし、1冊が1,000円程度する本を複数読むのであればさらに費用対効果が高まります。
7-4. 読書を通じて特定の分野の知識を深めたい人
あるジャンルに集中して複数の本を読みたい場合、対象作品を一気に読み比べることができます。投資や資産形成に関する複数の書籍を片っ端から読み込む、ビジネススキルを高めるための書籍をまとめて読むなど、有料のセミナーや通信講座を受けるよりもお得かつ簡単です。
7-5. 多読により英語のリーディングスキルを高めたい人
Kindle Unlimitedには英語の書籍も多く含まれており、リーディング教材として活用するのも一つの方法です。英語学習用の簡単な読み物からネイティブ向けの小説・実用書まで幅広くそろっているため、英語にたくさん触れてスキルアップを目指したい方には魅力的な環境でしょう。
8. まとめ
8-1. Kindle Unlimitedの向き・不向き
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おすすめしない人
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読みたい本がKindle Unlimitedの対象外とわかっている人
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忙しくてスキマ時間を含めてもほとんど本が読めない人
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本に月980円かけること自体が負担に感じる人
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おすすめする人
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さまざまなジャンルの本を読みたい・好奇心を広げたい人
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読書がこれまで習慣化しておらず、新しい刺激を求めている人
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月に最低2冊以上読みたい本がある人
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特定分野の専門知識を多読で深めたい人
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英語学習などで大量に読みたい人
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8-2. 4年間以上使ったからこそ感じるリアルなメリットと注意点
私が4年間以上利用して感じたのは、Kindle Unlimitedが「一定の読書習慣がある人や、読みたい本を無作為に増やしていきたい人にはピッタリ」という点です。
一方で「明確にこの本が読みたい」「月1冊読むか読まないか」という人にはあまり向きません。仮に1冊2冊だけ読みたい本があれば個別に買うほうが割安ですし、忙しすぎて全く読めないなら月額料金が無駄になるだけ。
さらに注意したいのが、「解約手続きをしないと自動更新」という点です。特に最初の30日間無料体験の後は、いつの間にか支払いが始まっていた、というケースもあります。もし「もうあまり読まないな」と感じたら、一度解約を検討すると無駄な出費を防げるでしょう。
8-3. 結局は“自分の読書スタイル”次第
Kindle Unlimitedが“おすすめしない人”の典型例は、「読みたい本が明確」かつ「その本が対象外」である場合、そして「忙しすぎて読まない月が多い」ケースです。逆に、幅広いジャンルに興味がある人や読書習慣を強化したい人にとってはとても便利なサービスと言えます。
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チェックリスト
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読みたい本がUnlimited対象にあるか
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月に2冊以上読む習慣や余裕があるか
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980円のコストを負担に感じないか
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上記の条件を満たすなら、Kindle Unlimitedは良い投資になるでしょう。月に数冊読むだけでも、トータルで見ると紙の本や個別のKindle版を買うよりも圧倒的に安くなることも多いです。
一方、どれか1つでも「いや、ちょっと難しいな……」と思う項目があるなら、まずは無料体験を利用してみるか、あるいは個別購入だけで十分かもしれません。また、図書館やセール情報を活用したり、オーディオブックを利用したり、他の選択肢を検討してみましょう。
9. 今後の行動ステップ
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Step 1: 無料体験を試す
まだKindle Unlimitedを利用したことがないなら、まずは無料体験を活用してみるのがおすすめです。実際に読める作品をチェックしながら、自分の読みたい本がどれだけあるか確認してみましょう。もし、無料期間中に読む本が全くなかったり、あまり面白そうな本が見つからないようであれば、そのまま解約すれば費用はかかりません。 -
Step 2: 読書習慣を見直す
忙しくてなかなか時間が取れないと感じる場合は、まずどこかで15分~30分程度の“読書タイム”を作れないか検討してみましょう。通勤電車の中、お昼休み、夜の就寝前など、ほんの少しでも読書できる時間があるなら、Kindle Unlimitedを活用しやすくなります。 -
Step 3: 明確に読みたい本があるかリストアップ
もし読んでみたいビジネス書や小説、漫画などが明確にあるなら、そのタイトルがUnlimited対象になっているか事前に検索して確認しましょう。特に人気の新刊やベストセラーが対象になっているかどうかは、大きな分かれ道です。 -
Step 4: 解約タイミングをカレンダーに登録
無料体験の締め切り日や、更新日にアラームを設定しておくと解約忘れを防げます。もし途中で「もう読まないかも……」と思ったら、早めに解約するのも賢い選択です。 -
Step 5: ビジネス書や子育て本を効率的に“つまみ食い”
Kindle Unlimitedの利点は「思いついたときにサッとダウンロードして読める」点でもあります。子育て本やビジネス書などは、最初から最後まで熟読しなくても、知りたい部分だけを効率的につまみ読みできるのがメリットです。
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